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  地図   北緯33度58分22.87秒 東経132度52分12.33秒

  自転車 かなり困難

7−7 籠御前神社  松山市立岩米之野

 
注連石 大順・成徳 1903年12月 明治36 83才

 

「こもりごぜん神社」 地元の通称は「こもりさん」。 

 この神社は、北条風早地区に流れる立岩川に沿う県道17号線を遡り、立岩ダムを経て高縄山に登る細い登山道の脇にあります。細い登山道の民家の脇に更に細い険しい道を100メートルほど登った所にある小さなお宮は、つい見落として、更に数百メートル上の新田神社に行った帰りに、やっと見つかりました。

 ここの注連石の書「大順・成徳」は、新田神社と同じ時期に書かれています。元々新田神社の鳥居の「修徳立義」、注連石の「温故知新」とセットで書かれたのでないか。ならば三つの成語に共通するのは、教育の徳目です。「大順・成徳」は、ここ以外に徳川神社、松山神社、久万の河内神社にあります。それぞれにその神社と関わりがある言葉ですが、この神社は説明がつかない。皮革王緑綬褒章受賞のお祝儀も少なくなかった。そこで新田神社で数多くの揮毫をしたが、小さな神社では、もう場所がない。止むを得ず、「大順・成徳」だけここの注連石に彫られたのではない。こんな想像は荒唐無稽でしょうか。

 お宮の下に見るからに由緒がありそうな家がありました。久保さんという昔中学校の校長さんをしていた方が庭先でお仕事をしていたのでお邪魔して色々と昔のお話しを伺いました。籠御前の名の由来と関わりがあるかないかは分からないが、足利尊氏の側室の子を此処に匿ったという言い伝えがあるそうです。 

 里の春 狸も昼寝 バスを待つ

 


注連石 「大順・成徳


注連石 右 「大順」

注連石 左 「成徳」

山の春は遅い。里は桜が咲き始めたが、ここはしだれ梅が満開だった。

 県道17号線から、高縄山登山口に入るバス停、宝入橋の待合室にあった狸の置物。ここが籠御前神社、新田神社への目印。ここから山道に入る。


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