TOP

  地図   北緯33度48分44.36 東経132度48分13.68秒

  自転車 平坦コース

1−8 東山神社  松山市南久米町

 
神名石 東山神社 1903年6月 明治36 83才

 

 

東山神社の入り口、30メートルほど北側の細い路地に、「ゆうゆう」という小さい喫茶店がありました。カウンターに三人も座ったら満席になりそうな小さな店に、私より少し若い(つまりかなり年配の)マスターが一人新聞を読んでいました。

 「こんな店絶対に客は来ないだろうな」と思った私の腹の底を見透かしたように、マスターがコーヒーを入れながら「定年後のボケ防止にやっています」と言われる。

 「三輪田米山の書を尋ねて自転車でぶらぶらしています」と言ったら、「そういう話しなら家内が好きだから」と奥から奥さんを呼んで下さった。

 奥さんは子供の頃、ある酒の席でお年寄りが米山のことを「べーやんが、飲んだくれて下手な字を書いてのう」と言っていたのを覚えておられるそうです。

 神社の前には、伊予の青石の神名石に、私でも読める上手な楷書で「東山神社」と大書されていました。

 

 下手な字を 米山流と 言い訳し


べーやんの立派な神名石。

境内にある、推定樹齢350年を越えるクスノキ。

写真では文字が読めませんが、紀元二千六百年記念碑がありました。米山とは関係ありません。