地図   北緯33度51分27.87秒 東経132度43分15.65秒

  自転車 平坦コース

8−3 厳島神社  松山市神田町
 
注連石 年豊・人楽 1885年12月 明治18 65才

 

 米山の石文は、先に石を見て書いたのだろうか、先に書かれた物を石工が石に合わせて彫ったのだろうか。少し疑問に思っていました。

 そこで、ここ厳島神社の「年豊人楽」の文字の写真を持って、近所で石材店の社長さんをしている友人を訪ねました。社長さん一目見るなり「うわ〜っ凄い!」と感嘆の声を上げられる。

 社長さんは石屋さんですから、石の彫りの見事さに嘆声を上げたのです。字が先か、石が先かは、一概に言えないようです。しかし米山の石文の殆どは、特に神名石は、先に石を見て書いていることは間違いないと思います。

文字の彫りですが、今はコンピュータ制御で、金剛砂を吹き付けて機械で彫るからどんなにでも彫れるそうです。

 「こんなに見事な彫りは、どうやって彫るのですか」という私の素朴な質問に、社長さんも、素朴に答えて下さいました。「鑿で彫るのです」。

 

熟田津(にぎたつ)に 年豊人楽 春の風

 


鳥居から見た厳島神社

注連石 右 「年豊」

注連石 左 「人楽」
特にこの「楽」の点の彫り見事さに、石材店の社長さんが、感嘆の声を上げた。

大日本帝国 三津石工 吉村右三郎作之
地図
 近くの梅田町郵便局前にある額田王の歌碑

 熟田津に 船乗りせんと 月待てば
  潮もかないぬ 今ぞこぎいでな

 鷲野 鵬山 書